1.目的
使用済触媒等の適正処理により、貴金属、レアメタル等の資源回収、再利用等の有効活用に携わる会社で構成し、会員会社相互の協調による資源化事業促進を目的としています。
2.沿革
昭和50年、触媒生産業者の団体である触媒工業協会の「廃触媒研究会」に使用済触媒回収業者が参加。その後の社会的要請の増大から同年6月に「使用済触媒資源化懇談会」が16社をもって回収業者の団体として設立されました。
昭和52年に「使用済触媒資源化協会」と改称され、経済産業省の関連団体として活動しております。
平成20年に「触媒資源化協会」と改称されました。
3.名称、所在地、組織等
団体名 (英名) |
触媒資源化協会 Japan Catalyst Recovering Association |
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設立月日 | 1975年(昭和50年)6月 |
会長 | 安田豊 (JX金属株式会社 常務執行役員 金属・リサイクル事業部長) |
所在地 | 105-0004東京都港区新橋2-20-15新橋駅前ビル1号館601 TEL: 070-1187-4122 E-mail: jimukyoku@jscra.jp |
会員数 令和4年7月現在 |
正会員:37社 計46社(令和4年7月現在) |
組織
4.会員
下記のような産業分野における非鉄金属(金、銀、白金族、レアメタル、ベースメタル等)の回収、再利用等の有効活用に携わる会社を会員としています。
1)分野
- 触媒関係:石油精製触媒、石油化学触媒、自動車触媒、脱臭触媒 環境触媒 等
- 工業製品関係:電気・電子、通信関係、表面処理、窯業関係、測温関係、医薬・医療 等
- 宝飾装飾関係:宝飾、装飾、⻭科材料、地金、コイン 等
2)資源化対象物
金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、ルテニウム (Ru)、アンチモン(Sb)、インジウム(In) 、カドミニウム(Cd)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウ ム(Ge)、コバルト(Co)、スズ(Sn)、セリウム(Ce)、チタン(Ti) 、タンタル(Ta) 、テルビ ウム(Tb)、テルル(Te) 、銅(Cu)、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、モリブデン (Mo)、バナジウム(V)、セレン(Se)、レニウム(Re)、アルミナ(Al2O3)
6.活動内容のあらまし
6-1. 資源化実績の調査と会員各社、関連団体への配布
会員は各部会(組織表ご参照)に所属し、毎年、使用済触媒およびその他の資源からの有価金属の回収、資源化の実績を調査し、「触媒資源化実績報告書」として会員各社および関連団体に配布しております。 このような詳細な報告書は我が国唯一のものです。
・2016年分・触媒資源化実績報告書を発行いたしました(平成29年4月吉日)
6-2. 各種講演会、研修会の実施
- 講演会
- 月例会(隔月)にて専門講師を招いて講演会を実施し、会員の技術の向上並びに相互の親睦を図っております。
- 研修会
- 毎年1回(10月頃)、関連工場や公の研究機関等を訪問する一泊研修会を実施しております。
- その他
- 必要に応じ「研究会」を編成し活動します。
6-3. 環境問題への取組み
状況に応じて工場排水や土壌・大気汚染の有無並びに騒音・振動など地域周辺環境への配慮など、各環境規制への対応に協会として積極的に取り組むとともに、必要に応じて所轄官庁に意見具申、要望を出しております。
また、昨今の廃掃法・リサイクル法の見直し等についても、経済産業省製造産業局化学課を通じ審議機関等への提言をした経緯もあります。
7.協会だより
協会の活動は、「協会だより」及びホームページにより定期的にお知らせしております。